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L川幡 紘嵩スピーチレジュメ
メンバースピーチ
L川幡 紘嵩
スピーチで綴る世界旅行
~第17回~「ボストン紀行・ハーバード大学に短期留学して」
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はじめに
1. ハーバードで学んだこと
2. 米国留学の現状
3. 日本は「モノをつくらせる国」に
なぜ留学
? 大前研一氏との出会い
? 海外視察を共にしてカルチャーショックを受ける
? 学ぶべきは
1. 財務
2. IT
3. 英語
? 経営者は「英語を話せる人を雇えばいい」というのは遠い昔の話。
美しい古都ボストン
? アメリカで最も古い歴史を誇る都市
? 1630年、イギリスからやってきた清教徒たちが、小さなコロニーを築き、
その歴史は始まる。
? 彼らは新天地をニューイングランドと呼び、今日のニューイングランド
地方6州の礎が拓かれた。
? アメリカ独立の舞台となる。1775年 – 1783年
? マサーチューセッツ州の州都
? 面積 232.14?
? 人口 61万人
? 消費税 6.25%
? 時差 日本より-14時間
ボストンの概要
? 世界有数の学園都市。
? ボストン市内には60を超える大学がある。
? ハーバード大とマサチューセッツ工科大にゆかり(卒業生または教員)のある
ノーベル賞受賞者を合わせると累計150人を超える。
? 市全体の人種別構成比は、黒人24%、ヒスパニック14%、白人49%、アジア系8%
なぜハーバード大学
? MBA(ビジネススクール)の大本山
? 世界を幅広い分野でリード、米国で最も古い(1636年)高等教育機関
? 卒業生にオバマ大統領を含む7人の合衆国大統領
? 48人のノーベル賞、ピュリッツア賞受賞者
? 90の図書館、1530万冊の蔵書を持ち、世界最大級の規模を誇る。
ハーバード概要
? 巨大な大学基金:寄付金などを蓄積し(約4兆円)
? 年間の寄付金は、約800億円。
? 教員数:2,300
? 学部生:6,650
? 大学院生:13,000
? 大学学費:(約400万円)(2008年度)
? 必要経費:寄宿費(約100万円)(食事込み)
ハーバードで学んだ日本人
? 皇太子妃雅子(小和田雅子、1985年経済学部卒)
? 広中平祐(1968年–1992年教授、フィールズ賞)、
? 野依良治(1969年–1970年博士研究員、ノーベル賞)、
? 竹中平蔵 (1989年客員准教授、政治家)、
? 村上春樹(2005年–2006年ライシャワー日本研究所員)
? 建築家の安藤忠雄 (1989年客員教授)、
? 新浪剛史(ローソン社長、1991年MBA取得)、
? 三木谷浩史(楽天会長、1993年MBA取得)
? 小村壽太郎や金子堅太郎(1878年卒業)
? 山本五十六(1919年–1921年留学、元帥海軍大将)
3か月の短期留学は英語での授業を理解できるようになるのが目的
学生生活
昨秋、ハーバード大学の学部に入学した日本人はたった1人だった。
減少の理由の1つとして、日本人の「草食(grass-eater)化」を挙げている。
今年3月には、ハーバード大学学長が初来日。
「日本の学生や教師は海外で冒険するより、快適な国内にいることを好む傾向がある
ように感じた」と語った。(ワシントンポスト紙)
日本から米国への留学だけが減っているのか?
? 文部科学省によると、日本から海外への留学生の総数は
1996年約5万9000人⇒2006年は約7万6000人
? 米国への留学だけが落ちていると発表。
? オーストラリアは微増しており、カナダやニュージーランド、イギリス、
中国、韓国も増加傾向にあるとしている。
日本はなぜへこんでしまったのか
日本はアメリカの起こす波に乗り切れていない。次の環境ビジネスの波にどう乗る
のか
これからの日本を考える
? 今後日本はどの方向に行くべきか。
1. 日本は「モノづくり」国家から脱却すること
2. 日本は「事業化」を通した「コト興し」の国に変わること
3. 日本は「環境ビジネス」の分野で世界をリードする国になること
4. TPP、EPA、FTAを積極的に活用し輸出入に力を注ぐ。競争力のある農業に
改革し、付加価値のある農業生産物を輸出すること。
日本の「モノづくり世界一」はもはや幻想か
? 日本が経済的老大国に堕ちる兆しはもうすでに現われている。
? 例えば、携帯電話の世界市場を見てみる
世界の携帯電話の生産量は年間11億台(2009年)
1位ノキア(フィンランド) 4億台 38%
2位サムスン(韓国) 2億台 19%
3位bird (中国) 1億台 9%
日本国内1位のシャープは 1千台 1%
ちなみに世界の携帯端末の半分は中国で生産、ノートパソコンの9割が中国生産である。
? 世界の液晶テレビのシェア(2009年)
1位サムスン (韓国) 23%
2位 LG (韓国) 13%
3位 ソニー(日本) 12%
? ゲーム機の世界ではニンテンドーとプレイステーションが世界を制しているが・・・
? そのほとんどが中国にある台湾系業「鴻海」(フォックスコン、従業員60万人)がつくっている。
「モノをつくらせる国に」
? モジュール化、水平分業の形態はどんどん広がっている。
? 例:パソコン、電気自動車
? コモディティ化(どこで作っても同じような製品ができること)がますます進む。
? これからは「モノづくり国家」ではなくて「モノをつくらせる国」にならなければならない。
? 近年の中国の設備投資の伸び率は20%前後。いくら中国といえども、これでは過剰設備になる。需要の1.5倍から2倍ぐらいの生産設備をもってしまった分野は多い。
終わりに
? 15年間で日本からのハーバード大学への入学者は減り続けているが、中国、韓国、インドからハーバード大学への入学者は2倍以上になっている。
? 日本経済の低迷と中国、インド経済の躍進が重なって見える。
? 今のところ日本は韓国や中国より科学技術レベルは高いが、あと10年も経つとどうなっているかわからない。20年後には多くの分野で抜き去られているかもしれない。
? もっと日本の若者は世界に出て華僑・印僑・ユダヤ商人に続いて和僑になるべきだ。
? 若者よ、海外に雄飛せよ。